──進学・キャリア・人生観にどう活きるのか
はじめに
「IBは本当に、やってよかったのか?」
これは、卒業後にふと湧き上がってくる問いです。
大量の課題、英語でのエッセイ、IAやEE、TOK…。
受験だけで終わらないIBの濃密な2年間を経た私たちが、いま社会の中で何を感じ、どう生きているのか。
ここでは、Lead Campus卒業生たちの“その後”に焦点をあてて、進学・キャリア・人生観にどう活きているのかを3つのケースに分けて紹介します。
【Case 1】イギリスの大学に進学したYさん
──「議論と自立」に圧倒されたけど、IBが背中を押してくれた
Yさんがイギリスの大学に入学してまず驚いたのは、
「教授の話を聞く授業」ではなく「学生が話す授業」が圧倒的に多いこと。
「最初のセミナーで、“あなたの意見は?”と聞かれて、周りのイギリス人たちが次々に発言するのを見て、正直ひるみました。でもすぐに“あ、IBのTOKやEnglish Aのディスカッションと似てる”って気づいて。IBの時に“自分で考えて発言する癖”がついていたから、思ったより早く慣れました。」
英語での長文エッセイや資料リサーチ、ディスカッション。
IBで積み上げた「自分で問いを立て、調べて、語る力」は、大学1年の壁を乗り越えるための武器になっていました。
【Case 2】日本の私立大学に進学したMさん
──「答えを探すより、問いを立てる自分」に気づいた
Mさんは、日本の難関私大に進学。
多くの同級生が“正解”を求める姿を見て、自分の“思考スタイル”の違いに気づいたといいます。
「IBをやっていた時は“なんでこんなに課題ばっかり…”って思ってたけど、大学に入ってから“自分の意見を求められる機会”がほとんどないことに逆に違和感を覚えた。
ゼミで初めて『自分でテーマを決めて研究していい』って言われたとき、“やっとIBでやってきたことが活きる!”ってワクワクしました。」
周囲が手探りで進めていく中、MさんはIAやEEで“ゼロからテーマを設計した”経験がそのまま使えたとのこと。
グループワークでも「意見をまとめ、論点を整理して、議論を深める」役割を自然に担うようになったそうです。
【Case 3】社会人3年目・外資系コンサル勤務のAさん
──IBが教えてくれた“正解のない世界”の歩き方
Aさんは、社会人になってからこそ「IBの価値を深く感じた」と語ります。
外資系コンサルという多国籍環境、かつプロジェクトごとにテーマもゴールも変わる仕事。
常に“自分の頭で考えて動く”ことが求められる世界でした。
「正直、社会人になっても“答え”があると思ってた。でも現実は、“誰もやったことがない問題”ばかり。
そんなとき、“自分で問いを立てて、仮説をつくって、行動して、改善する”――これ、まさにIBのEEやTOKと同じだなって。」
Aさんは「IBの思考体力」が、そのまま社会の“課題解決力”に直結していると話します。
さらに、異文化メンバーとのやりとりにも、IB時代の多様な背景との協働経験が活きているとのことです。
共通して見えてきたこと:
IBは“自分を言語化できる力”を育てる
3人に共通していたのは、自分の思いや考えを言葉にできる力を備えているという点。
それは大学の授業、面接、仕事、そして人生の選択においても、非常に大きな武器になります。
- 自己分析や面接で、他の学生より深く語れる
- チームの中で“立場の違う意見”を仲裁できる
- 将来や進路に迷ったとき、他人任せにせず「自分は何が大事か」で判断できる
「IB時代、“あなたはどう思う?”“なぜそう考える?”と問われ続けた日々が、人生のいろんな場面で役に立っている」──3人の共通の実感です。
Lead Campusの存在が「支え」だったという声も
3人とも口をそろえて言っていたのが、Lead Campusのような“IB経験者との出会い”が、心の支えになったということ。
- 担任の先生には言えない悩みを打ち明けられた
- 過去問やIAの方向性を“戦略的に”教えてくれた
- 精神的にしんどい時に「分かるよ」と共感してもらえた
「自分を責めすぎた時、“それでいいんだよ”と寄り添ってくれたLead Campusの講師がいなければ、たぶん途中で折れてました。」
IBは孤独に戦うものではありません。
“伴走者がいるIB”は、心の持ち方まで変えてくれます。
まとめ:IBの価値は、“生き方の軸”をくれること
IBで得られるのは、点数や英語力だけではありません。
- 世界で通用する学力と表現力
- 多様な価値観を受け入れる力
- 自分の意見を自分の言葉で語る力
- 正解のない問いに向き合う勇気
- そして、“自分の人生を、自分で切り拓く軸”
「IBって何の役に立つの?」と問われたら、私はこう答えます。
「“自分らしく、生きていく力”を育ててくれるものだよ。」
Lead Campusは、その“旅”を共に歩む存在です。
卒業後も、あなたの成長と未来を本気で応援しています。