上智FLA・ICU・早稲田SILS・慶應PEARL
こんな悩みを抱えていませんか?
- 「英語で学べる日本の大学に興味があるけど、それぞれどう違うのか分からない」
- 「FLA、ICU、SILS、PEARL…名前は聞いたことあるけど、自分に合っているのはどこ?」
- 「エッセイや推薦状が大事って聞くけど、どう書けばいいの?」
- 「海外経験があるけど、どう出願書類に活かせばいいのか不安」
これらの悩みは、英語学位プログラムを志望する多くの受験生が共通して抱えるものです。しかし、情報が断片的で、受験対策をどこから始めればいいのか分からずに悩む人も少なくありません。
前置き:多様なリベラルアーツ教育の中で、どの大学が自分に合っているかを見極めるために
グローバルな課題に柔軟に対応できる人材の育成が求められる今、「リベラルアーツ教育」への注目は年々高まっています。特に日本国内においても、英語による少人数制教育や学際的な学びを提供する大学が増え、これまで海外進学を視野に入れていた学生にとっても、国内進学の魅力的な選択肢が広がっています。
その中でも、上智大学FLA(Faculty of Liberal Arts)・ICU(国際基督教大学)・早稲田大学SILS(School of International Liberal Studies)・慶應義塾大学PEARL(Programme in Economics for Alliances, Research and Leadership)は、すべて英語で学位が取得できるプログラムを提供しており、国際バカロレア(IB)をはじめとする国際的な教育背景を持つ学生にも高い人気を誇ります。
しかし、これらの大学・学部はそれぞれ異なる特色や求める人物像を持ち、出願に際しては志望理由書(エッセイ)や推薦状の内容が合否を大きく左右します。単なる「英語で学びたい」「国際的な環境に惹かれる」という表面的な動機では不十分であり、それぞれのプログラムが持つ教育理念と、自身の価値観や将来像との接点をいかに明確に示すかが問われます。
本記事では、4大学のエッセイおよび推薦状の特徴と、出願時に押さえるべきポイントを詳しく解説します。志望校選びで迷っている受験生、そしてサポートする保護者の皆様にとって、「納得のいく出願書類づくり」への一歩となることを願っています。
上智大学 FLA
上智のFLAでは、出願時に提出するエッセイが合否を大きく左右します。文章量は英語で500〜800ワード程度が目安で、「なぜFLAなのか」を具体的に説明することが不可欠です。単に「国際的な環境で学びたい」という一般的な理由ではなく、FLAの少人数ディスカッション型授業や幅広いリベラルアーツ教育が、自分の将来計画とどうつながるのかを明確にしましょう。海外経験や多文化理解があなたの価値観や目標形成にどのような影響を与えたのかも盛り込みます。
推薦状は、出願の2か月前には依頼を始めたいところです。英語での推薦状が求められるため、あなたの英語力や授業態度を直接見てきた先生が最適です。依頼時にはエッセイの草稿も共有し、推薦内容と志望理由が自然にリンクするようにすると効果的です。
ICU(International Christian University)
ICUのエッセイでは、「なぜリベラルアーツを学びたいのか」を中心に据えます。特に、四学期制やバイリンガル教育などICU特有のカリキュラムに触れ、自分がそれをどう活かすかを描くことが大切です。将来の進路や興味分野を、学際的な学びと結び付けて説明すると説得力が増します。また、Type Bの受験では面接があるため、エッセイで書いた内容は口頭でも深掘りできる準備が必要です。
推薦状は、第1期出願の場合、前年の10月頃には依頼を開始しましょう。英語または日本語での提出が可能ですが、英語力を証明するためには英語で書いてもらう方が有利です。面接の可能性もあるため、推薦者はあなたの人柄や活動内容を深く理解している方を選びましょう。
早稲田大学 SILS(School of International Liberal Studies)
SILSのエッセイは英語で約600ワードです。ここでは「なぜSILSを選ぶのか」を、必修留学や多国籍環境と結び付けて説明します。海外経験がある場合はもちろん、日本国内での多文化交流経験も加えることで、国際的な視野がより具体的に伝わります。また、将来像を詳細に描き、その実現にSILSのカリキュラムがどう役立つのかを示すと効果的です。
さらに、SILSのリベラルアーツ教育は学際的(interdisciplinary)であることが大きな特徴です。したがって、エッセイでも複数分野を組み合わせて学びたい理由や、その学びが将来の進路にどうつながるのかを具体的に書くと、大学の教育方針との一致がアピールできます。例えば、「国際政治と環境経済学を横断的に学び、持続可能な開発政策に携わりたい」といった形です。
推薦状は、Early Admissionを目指す場合、11月中旬までに依頼を済ませましょう。国際的な活動や英語での授業参加経験を知っている先生にお願いし、エッセイと推薦状が同じ方向性を持つよう調整します。
慶應義塾大学 PEARL(Programme in Economics for Alliances, Research and Leadership)
PEARLのエッセイでは、経済学への明確な関心と将来のキャリア像を結び付けることが求められます。例えば、「国際機関での経済分析」「金融分野でのキャリア」など、具体的な目標を提示し、それを実現するためにPEARLのカリキュラムや東京という立地、慶應のネットワークをどう活用するかを描きます。また、統計やデータ分析への興味、数字で社会を理解した経験があれば必ず触れましょう。
推薦状は、第1期出願を狙う場合、9月中旬までに依頼を始めます。特に数学や経済分野での能力を理解している先生が理想です。IB HL EconomicsやMathなどの成績や学習姿勢を踏まえた推薦は、専門性を強くアピールできます。
推薦状依頼の基本マナー(4大学共通)
推薦状依頼は、「早め・直接・具体的」が鉄則です。最低でも出願の2か月前には依頼を開始し、可能なら直接会ってお願いしましょう。その際には、志望理由書や活動記録、エッセイ草稿など先生が書きやすくなる資料を渡します。提出期限の2週間前にはリマインドを入れ、書類完成後には必ずお礼と結果報告をすることで、良好な関係を保ちます。
まとめ
エッセイは「自分だけのストーリー」を大学の特徴と結び付けて語ることが重要です。そして推薦状は、あなたの強みを第三者の目線から補強するもの。保護者の方は、スケジュール管理や先生への依頼調整を支え、受験生本人は経験や将来像を掘り下げて形にしていきましょう。
早めの準備は、合格への近道であると同時に、入学後の学びをより充実させる第一歩になります。
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