30点から40点への飛躍 ─ IB(国際バカロレア)二年間でつかんだ早稲田九月入学

努力の道のり

Yさんは、海外のインターナショナルスクールに通っていたIB(International Baccalaureate)生。理系科目を多く選択し、Math AA HLを履修するなど、挑戦的な科目構成で2年間のIBを走り抜けました。

早稲田大学国際教養学部(SILS)の九月入学。英語で学べる環境、多国籍な学生層、そして1年間の必修留学が魅力の学部ですが、その出願には英語力と学業成績の両方が求められます。
特にIB(International Baccalaureate)出願では、Predicted Grade(42点満点)が重要な評価基準のひとつ。SILSの合格者平均は37/42と言われています

私はIBで以下の6科目を履修していました。
HL:Biology、Math AA、English B
SL:Japanese A、Physics、Business Management
理系科目が多めの選択で、特にMath AA HLは負荷が高く、IB開始直後から大きな壁となりました。

ここでは、30点からの厳しいスタートを切った私が、最終的に40点まで成績を伸ばし、合格を手にするまでの二年間を振り返ります。


成績推移グラフ

学期成績(Predicted Grade)/ 45
一年生 一学期30
二学期32
三学期33
二年生 一学期35
二学期(模擬試験)38
三学期(最終試験)40

Year 1 ─ 厳しい現実との出会い

IBが始まった最初の学期は、想像以上の課題量とスピードに圧倒される日々でした。エッセイ、プレゼン、リサーチ、テストが次々に課され、常に次の締切を意識している状態。学習のリズムや優先順位も掴めず、「大変だ」という感覚が毎日のように頭をよぎりました。
特に衝撃的だったのは、Math AA HLの初回定期試験で100満点中28点という低いスコアを取ったことです。結果を見た瞬間、自分の準備不足と科目の難易度を痛感し、「このままでは続けられないのではないか」という不安に襲われました。さらに、一学期目の成績で30/45を受け取ったときには、内心焦りと絶望的な感覚を覚えています。まさに、IBの厳しさを数字で突きつけられた瞬間でした。

2学期目では危機感から勉強時間を増やし、基礎固めに取り組みました。しかし、学習方法が定まらず、勉強時間が少し増えたおかげか、成績は32点と小幅な伸びにとどまりました。ここで「自分にあった勉強方法が必要だな」と感じ、試行錯誤を始めました。
3学期目では、EEの仮テーマを設定すると同時に、特に苦手意識の強かった数学を克服するため家庭教師をつける決断をしました。個別指導によって理解が深まり、自分の勉強方法も確立していったことで、次第に数学への恐怖心が薄れていきました。

全体的に、苦しい一年間だったことを覚えています。「このままでは志望校に合格できないんじゃないか」という不安に駆られ踏みつぶられそうなくらいメンタル的にも自分を追い込んでしまっていたと思います。しかし、自分の性格的に後悔は絶対にしたくないので夏休み中に挽回すると心に決め全力で取り組みました。


Year 2 ─ 転機と飛躍

2年目に入ると、課題の密度はさらに増しました。一学期目ではIAのドラフトを提出し、フィードバックを受けながら内容を磨き込みました。同時にPast Paperの演習を始め、試験対応力の強化にも注力。夏休みの勉強の甲斐あってか、Predicted gradeが伸びるようになりました。それでもこの時点での成績は35点と、SILS合格者平均の37点には届きませんでした。

転機が訪れたのは二学期目です。EEを完成させ、IAのクオリティも向上すると同時に、勉強時間を大幅に増やしました。睡眠時間を削ることもありましたが、授業以外の時間はほとんど勉強に充て、毎日数時間の演習と復習を継続したおかげで、その努力の結果、成績は38点へと上昇しました。「継続は力なり」という言葉を身に染みて感じました。この学期で初めて平均に達して、「戦えるラインに到達した」という実感を持てました実際に早稲田大学へ書類を提出したのもこの時点の成績です。

最終学期では、最終試験で成績が40点となり、数字としても大きな飛躍を達成し、達成感と安堵でとても喜んだことを覚えています。4月、合格通知を受け取ったとき、2年間の努力と葛藤が報われたと感じました。


平均に届かなくてもチャンスはある

Y2 T2で平均37に到達してからようやく自信を持てるようになりましたが、友人の中には平均に届かずとも合格した人もいます。SILSはPredicted Gradeだけでなく、志望理由書、課外活動、英語力などを含む総合評価を行います。なので、成績が平均を下回っていても合格の可能性は十分にあります!

しかし、できるだけ点数を伸ばし平均に届くように勉強するのがベストではあると思います!


まとめとアドバイス

  • Predicted Gradeは後半で大きく伸ばせる可能性があるので諦めないこと!
  • 合格者平均37は目安であり、絶対条件ではない
  • 出願書類(エッセイや課外活動)の質が合否を左右する
  • 特に夏休みの過ごし方が重要
    IBの夏休みは、IAやEEを集中的に進められる貴重な期間です。この時期の努力が2年目後半の成績向上に直結します。

成績が平均未満でも、他の要素(スポーツ、ボランティアなど)で強みを示せれば合格のチャンスはある!


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「成績だけでなく、学びへの姿勢や将来像の明確さも合否を分ける」と語るYさんの体験は、SILS志望の受験生にとって大きなヒントとなるはずです。

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