はじめに
「海外のような環境で学びたい」「英語力を活かして専門分野を学びたい」――そんな想いを持つ受験生や保護者に人気なのが、日本の国際系学部。
特に上智大学FLA、ICU(国際基督教大学)、早稲田大学SILS、慶應義塾大学PEARLは、授業の多くを英語で行い、多国籍な学生が集まることで有名です。
今回は、2026年9月入学を目指す受験生に向けて、IB入試や帰国生向け入試の応募要項・出願ステップをわかりやすくまとめました。
保護者の方にとっても、スケジュールや必要書類の把握に役立つ内容です。
上智大学 FLA(Faculty of Liberal Arts)
出願概要
- 入学時期:2026年9月(Autumn Entry)
- 出願期間:2025年11月12日 ~ 2026年4月1日
- 選考方法:書類審査のみ(面接なし)
- 英語要件:TOEFLやIELTSなど公式スコア必須
- 対象者:IB Diploma取得者、海外高校卒業(見込み)者、インターナショナルスクール卒業者など
出願ステップ
- 募集要項を公式サイトからダウンロード
- 英語資格(TOEFL/IELTS)スコア取得
- 成績証明書・推薦状・志望理由エッセイ(英語)を準備
- Web出願と郵送で書類提出
- 書類審査 → 合否通知 → 入学手続き
ポイント
面接がない分、エッセイや推薦状の完成度が合否に直結します。経験や目標を具体的に書くことが大切です。
ICU(International Christian University)
出願概要
- 入学時期:2026年9月(Autumn Term)
- 出願方式:English Language Based Admissions(英語ベース入試)
- 出願期間:
- 第1期:2026年1月6日 ~ 1月14日(合格発表 2月27日)
- 第2期:2026年2月16日 ~ 2月26日(合格発表 4月17日)
- 第1期:2026年1月6日 ~ 1月14日(合格発表 2月27日)
- 英語要件:TOEFL iBT 79点以上 または IELTS 6.5以上
- 選考内容:
- Type A:書類審査のみ
- Type B:書類審査+オンライン面接
- Type A:書類審査のみ
出願ステップ
- 英語資格(TOEFL/IELTS)スコア取得
- Type AかType Bを選択
- 成績証明書・エッセイ・推薦状を準備
- ICUオンライン出願システム(OAS)から申込・支払い
- (Type Bのみ)オンライン面接
- 合否通知 → 入学手続き(6月1日まで)
ポイント
出願時期が2回あるため、早期に合格を狙って第1期で挑戦する受験生も多いです。
早稲田大学 SILS(School of International Liberal Studies)
出願概要
- 入学時期:2026年9月(AO入試)
- 出願期間:
- Early Admission:2026年1月8日 ~ 1月13日(合格発表 3月10日)
- Regular Admission:2026年1月14日 ~ 2月10日(書類結果 4月14日、最終合格 5月19日または6月2日)
- Early Admission:2026年1月8日 ~ 1月13日(合格発表 3月10日)
- 英語要件:必要に応じてTOEFL/IELTSスコア提出
- 選考内容:書類審査+英語エッセイ。必要に応じて面接
出願ステップ
- 公式出願システム(TAO)でアカウント作成
- EarlyかRegularのいずれかを選択
- 英語エッセイ(約600ワード)作成(近年変化が多めなので公式ウェブサイト要チェック)
- 成績証明書・推薦状など必要書類を提出
- (必要な場合)面接
- 合否通知 → 入学手続き
ポイント
Earlyで合格できれば受験スケジュールが大幅に楽になります。
2025年から倍率が上がっている傾向にあり。平均点は36.9点に下がっている。
慶應義塾大学 PEARL(Programme in Economics for Alliances, Research and Leadership)
出願概要
- 入学時期:2026年9月のみ
- 出願期間(複数回あり):
- 第1期:2025年11月〜12月頃(予定)
- 第2期:2026年1月頃
- 第3期:2026年3月頃
- 第1期:2025年11月〜12月頃(予定)
- 選考方法:書類審査のみ(面接なし)
- 英語要件:TOEFLやIELTSスコア必須
- その他提出書類:IB Diploma、SAT、ACTのいずれか(IB DiplomaがあればSAT等不要)
出願ステップ
- 出願期(第1期〜第3期)を選択
- 英語資格(TOEFL/IELTS)スコア取得
- IB Diploma(予想スコアは不可)や他試験スコアを準備
- Web出願+必要書類郵送
- 書類審査 → 合否通知 → 入学手続き
ポイント
経済学専門の英語プログラムで、就職・大学院進学に直結するカリキュラム。書類選考のみなので、早めの準備が有利です。
4大学比較表(2026年9月入学)
大学・学部 | 出願期間 | 英語要件 | 面接 | 特徴 |
上智FLA | 11/12〜4/1 | 必須 | なし | 幅広いリベラルアーツを英語で学ぶ |
ICU | 第1期:1/6〜1/14第2期:2/16〜2/26 | 必須 | TypeBのみ | 落ち着いた環境+2回の出願チャンス |
早稲田SILS | Early:1/8〜1/13Regular:1/14〜2/10 | 要確認 | 必要に応じて | 多国籍環境+必修留学 |
慶應PEARL | 第1期〜第3期(秋〜春) | 必須 | なし | 経済学専門の英語学位 |
まとめ
- 上智FLA:エッセイと推薦状が勝負。面接なしで書類重視。
- ICU:2回のチャンスあり。面接はTypeBのみ。
- 早稲田SILS:Early合格なら余裕を持った受験生活が可能。
- 慶應PEARL:経済学一本で専門性を高められる。
保護者の方にとって重要なのは、出願スケジュールと書類準備の前倒しです。英語スコア取得には時間がかかるため、秋頃から動き始めることをおすすめします。
志望校に合わせた戦略で、確実にチャンスを掴もう
上智FLA・ICU・早稲田SILS・慶應PEARL――いずれの大学も、英語で専門分野を学べる魅力的な学びの場ですが、合格にはそれぞれ異なる出願戦略と準備スケジュールが求められます。
IBのPredicted Gradeや英語資格スコア、そしてエッセイや推薦状の内容まで、どの項目も「型通り」では通用しません。 自分のバックグラウンドや将来像に合ったアプローチで臨むことが、合格への近道です。
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