【2025年版/IB“7”取得者が解説】
はじめに:なぜ今「国際バカロレア(IB)」なのか?
近年、日本国内だけでなく世界中で「国際バカロレア(IB)」を導入する学校が急増しています。文部科学省の推進や、海外大学進学を目指す生徒の増加により、「IB教育」=グローバル進学の切符 として認知されつつあります。
理由はシンプルです。
- 日本の教育改革の中心に位置づけられている
文部科学省が「グローバル人材育成」の一環として、全国でIB教育の導入を推進しています。 - 海外大学進学に直結する世界基準の資格
IBディプロマ(IBDP)は、世界100以上の国・地域、約3,500校以上の大学で入学資格として認められています。 - 思考力・表現力・探究力を育むカリキュラム
知識の暗記ではなく「自分の頭で考え、表現し、協働する力」を育成する教育プログラム。
しかし一方で、保護者や生徒からはこんな声もよく聞かれます。
- 「IBって結局何?」
- 「どの学校で学べるの?」
- 「費用はどれくらい?」
- 「日本の大学進学にも有利なの?」
IBは単なる「インターナショナルスクールの特別プログラム」ではなく、今後の進学・キャリアに大きな影響を与える教育システムです。
この記事では、IBとは何か?日本での仕組みや学費、認定校、入試制度、大学進学までを一気に解説します。
1. 国際バカロレア(IB)とは?
1-1. 基本概要
- 1968年、スイス・ジュネーブで設立された非営利教育財団。
- グローバルに通用する「大学入学資格」を提供することを目的に誕生。
- 現在、世界159カ国・約5,700校がIBプログラムを導入(2024年時点)。
1-2. IBの4つのプログラム
- PYP(Primary Years Programme):3〜12歳
- MYP(Middle Years Programme):11〜16歳
- DP(Diploma Programme):16〜19歳
- CP(Career-related Programme):16〜19歳
日本で特に注目されているのは、大学入試に直結するDP(ディプロマ・プログラム)です。
2. 日本国内のIB認定校と広がり
2-1. IB認定校の数
- 2011年:わずか16校
- 2024年:約250校以上(PYP/MYP/DP含む)
- 文科省の目標:2030年までにさらに拡大
2-2. 公立高校での導入
従来はインターナショナルスクール中心でしたが、近年は以下のような公立高校でも導入が進む:
- 筑波大学附属高校
- 東京学芸大学附属国際中等教育学校
- 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校 など
2-3. 日本語DPの拡大
以前は英語DPが中心でしたが、現在は日本語でのDP受講も可能になり、帰国子女だけでなく国内生にも門戸が広がっています。
3. IBディプロマ(IBDP)の仕組みと科目
3-1. 基本構造
- 2年間の学習(高2〜高3相当)
- 6教科グループ+必修科目(EE/TOK/CAS)
3-2. 科目選択
- Group1:母語(日本語A、英語Aなど)
- Group2:第二言語(英語B、フランス語Bなど)
- Group3:人文科学(歴史、経済、心理学など)
- Group4:理科(生物、化学、物理など)
- Group5:数学(AA, AI など2種類)
- Group6:芸術/または他の科目から追加
3-3. 必修3要素
- EE(Extended Essay):4,000字の論文
- TOK(Theory of Knowledge):「知識とは何か」を探究する授業
- CAS(Creativity, Activity, Service):課外活動
4. 評価方法と合格基準
- 各科目:1〜7点
- EE・TOK・CAS:最大3点の加点
- 合計45点満点
合格条件:
- 24点以上かつ必修課題の基準達成
- 世界平均:約30点
- 難関大学合格ライン:36〜40点以上
5. IBと大学進学
5-1. 日本国内
- 東京大学:IB特別入試枠あり
- 早稲田大学・慶應義塾大学・ICU:AO入試や帰国生枠でIBを評価
- 多くの国立大学でもIB入試導入が進む
5-2. 海外大学
- 欧米のトップ大学はIBを高く評価
例:オックスフォード/ケンブリッジ → 38〜40点+HLで6点以上 - 米国大学でもSATやTOEFLに代替するケースあり
6. IBの学費と費用感
- インターナショナルスクール:年間200〜300万円以上
- 公立高校のIBコース:数十万円+IB受験料
- IB受験料:1科目2〜3万円程度、合計で15万円前後
7. IBのメリット・デメリット
メリット
- 世界に通用する大学入学資格
- 思考力・表現力・探究力が磨かれる
- 英語力・論理的思考力が格段に伸びる
デメリット
- 課題量が非常に多い(EE/TOK/CAS含む)
- 成績評価が厳しく、精神的に負担が大きい
- 日本国内ではまだ認知度が完全ではない
8. よくある質問(FAQ)
Q1. IBは国内大学に不利では?
→ むしろ有利。IB入試枠が拡大中。
Q2. 英語力が必要?
→ 英語DPでは必要。日本語DPであれば必須ではない。
Q3. IBの点数が低いと海外大学に行けない?
→ 進学難易度は上がるが、提携大学・専門学校など進路は確保可能。
9. Lead Campusからのメッセージ
IBは「可能性を最大化する教育」ですが、同時に「挑戦の連続」でもあります。
多くの生徒が課題量やプレッシャーに苦しみ、保護者もサポート方法に悩みます。
Lead Campusは、IB“7”取得者だけが指導する唯一のオンライン家庭教師サービスとして、以下を提供します:
- 全科目対応の個別指導(IA・EE・TOK含む)
- 学習計画の設計と進捗管理
- 保護者との定期面談で安心を提供
📌 今なら「無料相談」でお子さまの状況に合わせた学習プランを提案いたします。
10. まとめ
- 国際バカロレア(IB)は、世界で認められる大学入学資格
- 日本でも急速に導入が広がり、公立校でも学べるようになった
- 費用や負担は大きいが、その分得られる価値も絶大
- 進学・キャリアの幅を大きく広げる教育システム
IBを正しく理解し、早めに準備を始めることが成功の鍵です!!